「伊勢丹新宿本店」がバーチャル空間でのコマースを開始

2021年3月16日、三越伊勢丹ホールディングスはバーチャル空間で買い物ができる「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」のβ版を開始しました。
スマートフォンのアプリ上にバーチャル空間に「伊勢丹新宿本店」を再現し、「IT・店舗・人の力を活用した、新時代の百貨店(プラットフォーム)を目指す」としています。

ユーザーはアプリ上で、自作のアバターを操作し、バーチャル空間の伊勢丹新宿本店で気になる商品を見つけた際は、アプリ上でタップをすると三越伊勢丹の公式オンラインストアに遷移して商品購入することができるようになっています。

バーチャル空間は24時間アクセスが可能で、現在は地下1階に「世界を旅するワイン展」(3月26日まで)と1階にコスメ催事「ISETAN MAKE UP PARTY」(3月30日まで)を展開しています。
3月下旬からは地下1階に洋菓子コーナー、1階に「リ・スタイル(Re-Style)」の常設売場を追加する予定としています。

今後はアバターを用いたコミュニケーションや買い物体験を活性化するための機能追加を検討しており、新宿の一部エリアや実在する既存の伊勢丹新宿本店の枠にとらわれず、他社のコンテンツを誘致するなどVRプラットフォームの拡大を狙うとしています。

編集部まとめ

VRの領域においては昨年からイベントをバーチャル化したものや、リアル店舗でのショッピングの体験をバーチャル化したものが出てきました。
またデジタルツインと言われるような、リアル空間にある情報をIoTなどで集め、送信されたデータを元に仮想空間上にリアル空間を再現する技術レベルが向上してきました。
UnrealやBlenderなどの3DCG作成ソフトの普及もあり、見た目としてはリアルなのかバーチャルなのかの判断が難しいレベルにまでなるものも出てきています。

こちらの「REV WORLDS」では利用しているツールは不明ですが、バーチャル店舗のクオリティが非常に高いことも確認できると思います。
アプリは博報堂グループの映像制作会社・クラフターCGworksでの協業により制作されたそうです。

これからのバーチャル伊勢丹のプラットフォーム化としての発展やバーチャルをきっかけとしたショッピングへの貢献度に注目しています。

※参考:特設サイト「REV WORLDS(レヴ ワールズ)

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