VRやARなどのゲーム内広告制作プラットフォーム「Admix」とは?

ロンドンを拠点としている『Admix』が2020年6月に3度目となるシリーズAラウンドで700万ドル(約7億5000万円)の資金調達を行いました。

『Admix』はスマートフォン向けのゲームやVR、AR向けのゲームに広告を配信するためのプラットフォームを提供しています。ただゲーム内にバナー広告を出すだけではなく、ゲームの中に自然に紛れ込ませて看板などに特定の広告を表示するというものです。
おそらくはクリックをさせて広告主のページに誘導するタイプではなく、広告を表示したり、ゲーム内でのインタラクティブ性を使った広告であると考えられます。

『Admix』のプラットフォームを活用しているゲームデベロッパーに対しては、UnityとUnrealのゲームエンジン用のSDKが提供され、このプラットフォーム上で広告を制作することができます。
すでに500以上のゲームデベロッパーに利用されいるようです。

これまでに累計で1,000以上の広告キャンペーンを実施しており、広告主はFacebook、Uber、マクドナルド、Google、PayPal、アマゾンなどが出稿した経験があります。

例えば、上の画像のようにゲーム内にマクドナルドのサイネージのような静止画や動画を配信したり、サッカーゲームの中にレッドブルの広告を入れたり、バスケットボールのゲーム内の背景に広告を入れたりすることができ、広告の閲覧回数の計測や広告の閲覧者データができると思われます。

上のYouTubeに投稿された動画でも、イメージを掴みやすいと思います。

まとめ

VR内の広告領域については、モバイル向けVR、360°動画広告配信プラットフォーム『Immersv(イマーシブ)』というアメリカの会社が2017年に約11億円の資金調達を行っており、日本からはグリー、East Venture、メタップスなどが投資をしていたものの、数年後にこの会社は倒産した模様です。
3年前と比較すると、さらにスマホのゲームアプリで過ごす時間が長くなっており、VRが本格的に普及期に入った今のタイミングだからこそ、必要とされているサービスとなるのでしょうか。
バーチャルゲーム上の広告プラットフォームは、数年後には必ず現れると思われるので、注目していきたいです。

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